- 「カーディーラー 受付」って調べるとつらい、辞めたいと出てきて不安
- 受付を希望しているけど、席に座っていればいいの?
- できたらあまり大変じゃない仕事がしたい
カーディーラーの受付と聞くと、きれいなショールームで品のある接客をしているイメージを持つかもしれません。実際には、1日中動き回るような体力を使う仕事です。
入社前の想像と違って、つらいと感じてやめてしまう方もいます。
この記事では、カーディーラー受付でつらいと感じるポイント5選を紹介します。

私はつらいと感じることもありましたが、つらい時期を乗り越えると楽しいことが増えました!
記事を読めば、カーディーラーで働く楽しさについて分かります。
就活を控えている方やカーディーラーに就職が決まっている方は、働くイメージが見えてくるので参考にしてください。
カーディーラー受付がきついと感じる理由5つ

カーディーラーの受付スタッフはお店の顔であり、お店の運営を支える縁の下の力持ちの役割があります。決められた範囲だけでなく、お店のことは何でもこなさなければなりません。
詳しく以下の理由について説明していきますね。

スタッフの中で女性が少なく、女性ならではの視点は貴重だから頼られやすい!
理由①:お店づくりから事務作業まで業務が幅広い
受付スタッフは、お店の飾り付けやお客様対応、書類管理など運営に関わることなら何でもします。常に「あれをして、次はこれをして」と頭はフル回転の状態です。
例えば、お客様対応の中で一番大事なお出迎え。時間を作って来店してくれたことに対する感謝の気持ちを伝えます。
忙しくても先輩や上司に怒られたあとでも、お客様には関係ないので、明るい対応をしなければいけません。また、居心地の良い雰囲気づくりも受付スタッフの仕事です。

新人の頃は、失敗を引きずって暗い対応でした。すると、また怒られるという負の連鎖、、、
営業や整備スタッフへのサポートは、お客様に迷惑をかけない一心で取り組みます。書類にミスがあると信用されなくなるので、重要な仕事です。
忙しいときでも、「ちょっとこの書類確認して!」と頼まれます。

ちなみに、洗車はほとんどしませんでした!
受付スタッフは、いくつもの業務を同時進行で進めていきます。お客様対応で動き回りながら、事務作業を効率よくやるので、体力が奪われるのが「きつい」と感じる理由の1つです。
理由②:店舗によっては毎日休まる暇がない
大きな規模の店舗だと忙しい土日は100件以上の来店があり、1日中バタバタとしていることもあります。100件の来店とは、1時間に約11組のお客様がくるということです。
お客様対応をしていないスタッフで、お出迎えと担当者へ引き継ぎをしていくため、かなり忙しいと感じます。
多くの予定は1時間単位で入っているので、11時や14時などピークの時間帯はテーブルの片付けと来店対応が重なり、戦場のようでした、、、。

小さい店舗は土日でもお客様で溢れかえることは少なかったです。
平日も休みのスタッフがいたり、休み明けは電話対応が重なったり落ち着いた1日というわけにはいきませんでした。常に全力なので、体力がないとつらいと感じてしまいますね。

どんなに忙しい店舗でも、給料は同じ。正直もっと欲しいと思うこともありました。
理由③:お客様対応は気を抜けない
来店されるお客様は、急いでいる方や丁寧に接してほしい方などいろんな考え方を持っています。機械的な対応では、お客様を不快な気持ちにさせてしまいますね。
お客様は半年や1年に1回しか来店しない方もいるので、たった1回の不手際な対応がイメージダウンにつながることも。

自分がきっかけでのクレームは、お客様や営業担当に対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。
クレームがあると、会社は対応の基準を改めます。お客様に迷惑をかけないために必要なことです。しかし、ますます気を遣うことが増えるので、つらいこともありました。
カーディーラーは、車を売って終わりではありません。点検や車検なども受けてもらえるように長いお付き合いを目指します。お客様との絆を作る活動は、カーディーラー特有のサービスです。
理由④:責任のある仕事も多い
世の中にある仕事はすべて責任が伴いますが、カーディーラーの受付スタッフも同じです。電話の取り次ぎやお金の取り扱い、保険などやるべきことの先には、常にお客様の信用につながっています。
私がしてきたミスは電話の取り次ぎ忘れ、お釣りの間違い、保険の確認漏れなど書ききれないほど。特にお金と保険のミスは修正できず、お客様の信用も失います。
間違えたでは済まされないので、常にプレッシャーがかかりますよ。

お金が1円でも合わないときは、1件ずつ受け渡しを確認。お金のミスは引きずりました。
会社の一員である以上、評価を下げないように責任持って働かなければなりません。ただ会社員としての責任が自分の中で大きくなりすぎてしまうときが、つらいと感じる瞬間です。
理由⑤:人間関係の悩みはつきない
お客様との関係を築くのは大変ですが、スタッフ同士の人間関係も難しいものです。
- 先輩が仕事をしない
- 後輩が言うことを聞かない
- 上司と価値観が合わない

私の1番の悩みは人間関係でした
受付スタッフは2〜3人で、仕事を分けています。私はこれだけの量をやっているのに、あの子はこれしかやっていないなど、つい比べてしまうのですよね。仲が悪くなると、人数が少ないだけに地獄です。
なぜか、女性対男性は気を遣うのに、女性同士になると「これくらい分かるよね」といった感じで求めてしまいます。
「あるお店のスタッフの相性が悪いから、立て直してきて」と言われて異動したこともありました。
新人のときも先輩を立てなければいけないし、先輩になれば後輩に気を遣うし正解がない問題ですね。
カーディーラー受付のやりがい7つ

カーディーラーの受付はつらいこともあるけど、その分やりがいも多くあります。1日をミスなくやり遂げたときや、目標を達成できたときは嬉しくなりますよ。
やりがい①:多くの来店対応をミスなくできたとき
土日に1日100件の来店や人数が少なかった日の対応でミスなくできたときは達成感がありますよ。来店対応には一連の流れがあり、整備や営業担当に伝えることが最も大切です。
みんなが事務所にいるわけではないので、インカムを使ってコミュニケーションをとりますが、繋がらないことも。
お出迎え→席案内→トス→お茶出し→受付
トスがきちんとできていなかったときは大問題。お客様を長時間待たせていることになるからです。

新人のときに私のせいじゃないのに、なぜ気づかなかったか怒られました。
ミスがあると落ち込みますが、何事もなく閉店を迎えられたときはホッとします。閉店後に食べる甘いお菓子が、体全体に染み渡りました。
やりがい②:業務を目標の時間内に完了できたとき
やろうと思っていた業務が決めた時間内にできると、気持ちいいですよね。受付スタッフは時間との戦いです。
集中してできれば1時間で終わる業務が、対応と同時進行だと思った以上に時間がかかることもあります。

私は効率良くできる方法を常に考えていました。
納車の書類準備を10件を◯時までに終わらせようと思うと、自然とどうしたら終わるかを考えますよね。ゲームでクリアを目指すように、仕事も同じようにするとやりがいを感じられます。
やりがい③:書類の不備に気づきミスを防げたとき
契約書や保険の書類のミスを事前に見つけられ、お客様に迷惑かけずに済んだときは役に立ったというやりがいを感じます。誰かの力になれたときは、嬉しい気持ちになりますよね。

ミスしたことをノートにまとめておくことが、いざという時の頼りになります。
自分がミスしたときに、ノートに書くと記憶が定着します。何度も同じ間違いをしている人は信用がなくなってしまいますよね。地道な対策がやりがいにつながります。
やりがい④:金庫のミスがなかったとき
お金のミスがなかったときは、責任を果たせたというやりがいを感じます。キャッシュレスが進んでいるとはいえ、現金の取り扱いは毎日20〜30件ありました。
- 預かり金額の見間違え
- お釣りの渡し間違え
- お金の数え間違え
- 数字の入力間違え
- 領収書の金額間違え
間違える箇所を挙げると、ハードルが高く感じます。時には、車両代を何百万円と数えたときもありました。絶対に間違えられません。

お金が合わないと、報告書を書くのでボーナス評価が悪くなります
お店のお金を管理するのは怖いと感じるときもありますが、金庫を数えてぴったり合っていたときは受付スタッフみんなで「良かった〜」と笑顔になります。
やりがい⑤:ちょっとした気配りでお客様に感謝されたとき
接客業をやっていて、お客様に「ありがとう」と言われたときが1番嬉しいことです。お客様は長い時間待つことが多いので、小さなお子さんは退屈していないか、お茶は足りているかの配慮をします。
ちょっとした気配りを続けていると、自分のことを覚えてくれたり自分宛てに来店してくれることがあります。
営業担当でもなく車の知識も多くない受付スタッフが、お客様から選ばれるのは、ありがたいことです。

特に、来店後のアンケートで私の名前を出して感謝されると、また頑張ろうと思えます!
毎日忙しいので、つい事務的な対応になってしまいがちですが、少しだけでもお客様に目を向けると頑張る意欲を作るきっかけを作れます。
やりがい⑥:新しい仕事にチャレンジできたとき
与えられている仕事で手いっぱいだったのが、先輩から「新しい仕事やってみる?」と声を掛けてもらえたときは、嬉しかったのを覚えています。新しい仕事ができることは、成長を実感できますね。
覚えることはたくさんあっても、1人でできた喜びは大きく、やりがいになります。

新人のときの目標は、早く1人前になることでした。新しい仕事ができるのは嬉しかった♪
初めての仕事を振られたときは、チャンスです。チャレンジすることで、お店の仕組みが分かったり、失敗しても気をつけるポイントが知れたりたくさんのことが得られます。
やりがい⑦:上司に褒められたとき
上司に褒められるのは、認められた感じがして想像以上に嬉しいものです。直接褒められなくても、人づてに褒めてくれるのもやる気に変わりますよね(褒めてもらえるときだけですが、、、)

媚を売るのは苦手だけど、褒めてもらえると自分を見てくれていたんだと嬉しくなります。
評価されて嫌だと思う人はいませんよね。やる気が上がる言葉をもらえると、やりがいを感じて毎日仕事に行くつらさが減ります。
カーディーラー受付のつらさを乗り越えて楽しむコツ4つ

受付の仕事は覚えることが多く大変ですが、乗り越えればどんどんできることが広がり楽しくなってきます。つらさを乗り越えるポイントについて紹介します。
コツ①:自分から仕事を見つける
最初は与えられた仕事でいっぱいになりますが、自分のやりたいことが見つかると楽しめるようになります。
自分の興味がある分野の仕事をやるために、自分の仕事を早く片付けようとモチベーションも高まりますよ。
- 査定や見積もり作成のサポートができるようになる
- 整備の書類作成ができるようになる
- 接客を極める
- POP作成に力を入れる
受付スタッフがやれることは無限にあります。嫌いなことをやっても楽しくならないので、やってみたいことに挑戦すると、つらさを抜け出せますよ。

話しかけるタイミングは重要ですが、先輩方は快く教えてくれました!
コツ②:引きつっても良いから笑顔を作ってみる
よくお出迎えするときに「一言声を掛けましょう」と言われていて、私は話すのが得意ではなかったので嫌でした。何を話したら良いかわからないですよね。
私がつらさから脱出するために考えたのは、まずは笑顔で対応することを心がけました。大人と敬語で話す経験が少なく、話すのはハードルが高く感じました。
笑顔で対応するだけで、話しかけてもらえることが増えて自然と会話ができるようになりました。

最初は引きつってしまうなら、口角を上げるだけでもOK!
最初は面白いこともないのに、笑顔を作るなんてと思うかもしれません。ムスッとしている人には話しかける方も気を遣いますよね。無理に話そうとしなくても話すチャンスは作れて、楽しさを感じられます。

本当に苦痛だった電話対応も自然と言葉が出るようになった!
コツ③:スタッフが困っていたら助けてみる
スタッフと協力し合う体制ができて、忙しくてつらいから頑張ろうに変わっていきます。忙しいのに、なぜ助けるのかと疑問に思うかもしれませんが、カーディーラーはチーム戦で、協力が大切だからです。
忙しいときは、イライラしたりお店がピリピリしたりすることもあります。お店の雰囲気が悪くなると、嫌だと思う場面が増えますよね。協力することで助け合いが生まれていきます。

中には、助けてもらえることをいいことに、ラクしはじめる人もいるので注意です。
コツ④:今できる仕事に全力を出してみる
つらいと感じる理由はそれぞれありますが、今やるべきことに集中して頑張ってみると新しい発見があります。
- こんなに早く仕事が終わった
- 何度も確認すればミスしない
- 苦手な仕事と得意な仕事が分かった
学生時代の部活や文化祭の準備も、一生懸命やると充実感を得られますね。仕事も一緒で、精一杯取り組むことが大切です。

苦手を克服するために、色んなことを試してうまくいったときが楽しい!
ラクな仕事もいいけど1回考えてみよう

よくSNSで「ラクしてお金を稼ごう」というフレーズを耳にしますが、そんなものは残念ながらありません。ラクな仕事を基準に選んでいるなら、一度立ち止まって考えてみましょう。
ポイント①:ラクな仕事はすぐに飽きる
ラクな仕事はスイスイ進むので、最初は良いかもしれません。

しかし、だんだん飽きてしまうのが現実です。
例えば、ゲームが簡単だった場合、すぐクリアできて辞めてしまいますよね。一方で、難しいゲームは、どうすればクリアできるか考えます。
うまくいき始めたときややっとの思いでクリアできたときに、充実感を感じるはずです。
ラクな仕事は、すぐやることが終わってしまうので1日の時間が長く感じます。今より楽しい仕事を探したくなるでしょう。
ポイント②:難しい仕事は経験になる
難しい仕事を投げ出さなければ、他の人の力を借りながら自分で考えるので経験値が上がります。ラクして給料がもらえる仕事はありません。ラクな仕事をしていても、成長には繋がらないでしょう。
30歳になったときに後悔することが増えます。
- 何もアピールできる強みがない
- 仕事ができる後輩に追い越される
- 30歳から頑張るのはしんどい

仕事ができない先輩をみて、今を頑張ろうと思いました。
ポイント③:仕事を覚えたらラクに感じる
仕事を覚えるまではつらいことの方が多いですが、慣れれば自由にできることが増えてラクになります。バイトでも最初は覚えることがたくさんあったと思います。
新しい環境は緊張するし、気を張って疲れますね。分からずにしてしまう失敗に対して、注意を受けることも。数ヶ月〜1年で、なんとなく自分の仕事がわかります。

1人で自信持って仕事ができると思えるまでに、3年かかりました。
最初はすべての仕事に全力で取り組みますが、数年経つと力の入れどころも分かります。できるようになるまでは、個人差もあるので自分のペースで行くのが、心も体も疲弊せずに済みますよ。
つらいこともあるけど成長できる場所

カーディーラーの受付スタッフの仕事は、つらいこともそれなりにあります。どの仕事や職種でも、最初は大変なことがあるでしょう。毎日少しずつでも頑張ると、受付はやりがいのある仕事です。ぜひ、就職活動の参考にしてくださいね。
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